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村の子ビッケ ハンター入門 

ボス戦と片手剣の基本
 
ドスギアノス・ドスファンゴを相手に片手剣の基本を学んでみます。何となくガッチンガッチンやってると勝てちゃう相手ではあるのですが、そこに意識的な視線を注げば、後半の難敵へつながる一手のスタートがきられているのが分かります。やたらめったらに長いですが、この長さはその最強種達への一歩の長さです。

最初のボス戦、ということで今回はドスギアノスとドスファンゴを扱いますが、その前に。
 
基本の理解というのは、言ってみれば建物の土台のようなものです。土台がしっかりしていればいるほど高くのばせる。なんだか学校のセンセイの物言いみたいですが、これは事実です。
お若い方も、回りのおじちゃんおばちゃんが「あの頃もうちっとちゃんとやってりゃあ…」と言ってるのを聞いたことがおありでしょう。ボヤンと何となく進んでいっても、一定ラインより先へ進もうと思ったら、結局基本の見返しをしなければならなくなるのです。 
 
片手剣の基本コンボ

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ジャンプ斬り(△+○) 16
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斬り上げ(△) 14
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斬り下ろし(△) 13
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横斬り(△) 11
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回転斬り(○) 24
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側転・前転(×)
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斬り上げ(直後に△) 14

ということで、まずは片手剣の各攻撃法を良く理解するのが良いでしょう。
 
左写真を上から下へつないでいくのがもっとも基本となる流れですね。初手のジャンプ斬りは納刀で移動しつつ△の抜刀斬りでも同じです。
 
後ろの数字はモーション値(P2による)。武器攻撃というのはそのモーションによって威力が違うんでして、この数字が大きい方が威力が大きいわけです。1回だけ斬れるチャンスには単なる斬り下ろしをやるよりは回転斬りをやった方が良い、という感じに考えるのですな(ケースバイケースですが)。
 
この写真の流れを上から下まで全部やると「フルコンボ」ということになりまして、大体片手剣討伐記事で「ここでフルコンボを叩き込んで…」なんて書いてあったらこれをやってるわけです。
横斬りから△を入力し続けると、いわゆる盾コンという盾でぶん殴って大きく斬り下ろす動作につながりますが、これは使い勝手が悪く(移動距離が大きい上に時間がかかる)、味方を吹き飛ばしてしまうためにまず使いません。というかこれを使わず回転斬りに派生してるかどうかは、片手剣使いとしてどうよ、のバロメータとしてチェックされるところです(笑)。
 
また、あまり回避後の斬り上げまでを「フルコンボ」としているところはないと思いますが、これは癖にしておいた方が良いです。回避後頭上に斬るべき対象があろうがなかろうがとりあえず斬り上げをしとくとモンスターの方が移動して来て結構当たるもんです(いや、本当は回避後の位置にモンスターが来るように転がるんですよ?…笑)。
 
もっともこの「フルコンボ」を全部叩き込むにはそれなりに時間がかかるので、その時間(隙)をモンスターの動きの中に見いだすのはまだ今しばらく先、ということになります。
 
では今回は何をやるかと言いますと、いわゆる「抜刀転がり」というものです。もともとこの名称は大剣のものなのですが、便利なので使っていきます。
 
・ジャンプ(抜刀)斬り→回避 ないし
・ジャンプ(抜刀)斬り→斬り上げ→回避
 
というコンパクトなコンボですね。片手剣の動きというのは上のフルコンボ途中どこからでも回避行動につなげることができるので、モンスターの隙の長さに合わせて好きなところで離脱できる、というのが最大の特徴です。
 
さらに、上にあげた「抜刀転がり」というのも片手剣でやりますと、モンスターに隙がなくても攻撃できる、という芸当になります。他の武器では確実にカウンターを食らってしまうタイミングでも、そこに当たり判定さえなければ片手剣の一撃離脱は入れられるんですね。無論そんな芸当はもっと先へ行ってのお話ではありますが、この抜刀転がりは初心で学びやすいものであると同時に玄人が玄人らしく片手剣を使っていく際にも重要となる技法なのだ、ということです。
 

村☆2 肉食竜のリーダー
 

成功状態:ドスギアノス1頭の狩猟
依頼主:ポッケ村の村長
依頼内容:
そろそろヌシにも、これくらいの仕事は任せられそうだね。
肉食竜ギアノスの群れを束ねるドスギアノスの狩猟だよ。見事成功させて、村を守ってくれ!

では、実際のクエストでこれをやってみましょう。☆1を突破していくと緊急クエストのこのドスギアノスが登場します。一番最初のトライはいわゆるムービー待ち、というヤツでして、遭遇時に専用ムービーが流れる関係上ドスギアノスはずっと6番(高台エリア)にいます。
2回目以降は8・7・6を巡回するのがドスギアノスの行動パタンですね。
 
ここでは2回目以降の想定で行きます。
スタートしたら支給品をとり、一目散に8番を目指します(雑魚がいない)。途中ドスギアノスと遭遇しても(初回6番通過でも)、そこは無視して8番へ行き、待ち構えが良いでしょう。マフモフシリーズを着ているとホットドリンク無しでも寒さの影響は受けませんが、行く行く要り用になるので、ちゃんともらって保管おきましょう。

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ジャンプ斬り(△+○)
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斬り斬り上げ(△)
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回避

ではまず
 
・ジャンプ(抜刀)斬り→斬り上げ→回避
 
を使います。

あ、今回使用している武器はハンターカリンガ改ですね。前回参照で、この時点でこれは作れていると思います。

ドスギアノスに限ったことではないですが、モンスターに対してハンターは「決して正面に立たない」ことが肝要です。先へ行くとモンスターもいろいろなので、必ずしもそうでもないこともありますが、まずは序盤のうちはこの点心がけましょう。
 
どの時点でモンスターがどこに狙いを定めるか(ターゲッティング)の詳細はクック先生の際にまとめますが、今回はとにかく斜めから斬り込む、という感じで。
ああ「避正斜撃(ひせいしゃげき)」という言葉がありますが、これは片手剣使いにとっては金科玉条としても良い言葉ですね。常に頭の中で唱えておくくらいでも良いです。
 
さてドスギアノス。
写真をご覧になるとお分かりのように、その斜め方向から頭を通り過ぎたくらいを斬ってますね(これを削り斬りと言います)。そのまま切り上げを行い、前転で離脱します。
攻撃を繰り返すうちに切れ味が落ちると思いますが、今回はそのまま斬り続けてかまいません(後述)。
 
極端な話、これの繰り返しでごく短時間でダメージをもらうことなくドスギアノスを追い込めます。瀕死になると逃げ出すドスギアノスですが、追いかけないで8番で待っていれば良いです。1分ほどで1周して帰ってきますな。そうしたら討伐なり捕獲なりで。
 
ぴょんぴょん飛び跳ねるドスギアノスなので、斬り掛かったら跳んじゃった、ということもありますでしょうが、とりあえず上のコンボは入力しちゃって良いです。回避後、仕切り直しましょう(後ろに跳んだドスギアノスの真正面に前転しないように!)。
 
無論本来はドスギアノスの動きに応じてこちらの攻撃を軌道修正するのが良いのですが、中々はじめのうちはこちらの攻撃中にモンスターの動きを冷静に観察することはできないものです。まずは、一定の条件に一定のコンボは安全だ、という「型」を集積していって、その中でモンスターの動きを見る余裕が感じられたら適宜対応していく、というのが良いでしょう。
 

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ジャンプ斬り
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回避(側転)

お次は一撃離脱のコンボ。
 
・ジャンプ(抜刀)斬り→回避
 
ですね。
写真の上のタイミングというのは、直後にドスギアノスが噛み付きをやってくるタイミングです。側面に入りきれていないと噛み付かれる。
で、「ちょっと浅いかな」と思ったら即座に側転でドスギアノスの顔前を抜けるわけです。
 
この「ちょっち浅いな」という局面は今後たくさん出てきまして、飛竜種牙獣種甲殻種問わず、安全地帯まで入りきれない→長いコンボは無理クサいという「間合い」となった時、ただ距離をとってウロウロするかエイヤッと一撃離脱を入れるか、というのは片手剣のトータルパフォーマンスに大きく影響してきます。
 
このケースこそ、攻撃を入れる気になりながらきちんとモンスターを観察してないと、というケースでもありまして、今回はそんなに難しいことをヤイノヤイノ言う必要のないドスギアノスが相手ですが、そのドスギアノスを相手にそれができなきゃ、よりおっかないモンスター相手にできるわけもないんでして、この辺りからあれこれ自覚的にやってゆくのが良いですね。
 
この応用として、真横から斬りつける→ドスギアノスバックジャンプ→同方向へ即座に側転→着地したドスギアノスへ側転直後の斬り上げ、なんていうのもありますので、狙っていきましょう。
 
ドスギアノスに関しての課題はそんなところで。
重要なのは「見切る」ことです。ドスギアノスの動きを見ながら、上のコンボが「これは入る」「これは無理クサい」とどれだけ早い段階で見て取れるか、その「目」を養うということですね。ただ倒すだけなら支給のシビレ罠仕掛けてメッタ斬りすれば罠が解けるまでに瀕死になります(笑)。
 

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後ろへ回り込む
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膝裏を刈り込む

では最後にちょっとおまけで。ドスギアノスにはじまるドスランポス・ドスゲネポス・ドスイーオスといった「ドストカゲ」系で共通に有効となる片手剣の立ち回りをひとつご紹介しておきましょう。
 
武器を出した状態でこいつらの後ろへ、後ろへと入り込み、奴らの攻撃後を狙って回転斬りで「膝裏」を刈るように斬る。これの繰り返しだけで上位のクエストでもダメージレス討伐が狙えます(Gクラスにこいつらの単独討伐はない)。
例えば上位の密林なんかでは、紙のような防御力の素材採取に特化した防具でドスランポスをいなさいと、というケースもあり、その際この回転斬り戦法ができていると安心です。これも今のうちから練習しておくのが良いですね。

 

 
切れ味ゲージ
 
幕間に切れ味ゲージの話など。
 
これも細かいこと言い出すときりがない事柄ですが、今の段階で気をつけるべき点はただひとつ「緑ゲージを維持する」。これです。
ややこしい仕組みはまた先へ言って述べますが、今は大まかに
 
切断武器(ランスを含む)は緑ゲージ以上でないとお話しにならない。
 
と覚えておきましょう。
手持ち武器のゲージは装備の詳細で見ることができます。んが、クエスト中今どの段階まで劣化しているかは詳しくは分かりませんね。
通常画面左上の刃物アイコンの色で劣化具合は見ます。黄ゲージの場合は透明となります(刃物アイコンに色がつかない)。
 
上のドスギアノス戦で、切れ味が落ちても斬り続けましたが、これは緑ゲージ→黄ゲージに劣化したのですね。で、黄ゲージでも弾かれることはなかったと思いますが、手応えがスカスカしたことと思います。
 
これは気のせいではありませんで、実際与えるダメージが低くなっています。刃物の切れ味ゲージには、そのゲージごとに攻撃力への補正値がありまして、
 
橙ゲージ→0.75倍(アイコンが刃こぼれする)
黄ゲージ→1.0倍
緑ゲージ→1.125倍
青ゲージ→1.25倍
白ゲージ→1.3倍
 
となっています(いずれもP2に準拠)。
今回ハンターカリンガ改というのが緑ゲージを維持するのが現実的でない仕様だったので(緑ゲージが極端に短い)この維持を見送りましたが、次のアサシンカリンガであったりドスバイトダガーであったりは十分な緑ゲージの長さがあるので、これを維持することが重要となってきます。
 
上のドスギアノス戦や、下のドスファンゴ戦である程度やたらなダメージを受けずに立ち回れるようになったら、戦闘中に隙を見て武器を研ぐ練習を入れてゆくのが良いでしょう。エリアチェンジして研ぐのも良いですが、それは一撃即死の相手とかの場合、と思う方が良いです。今は数回かじられても死にはしませんから、なるべく同エリアで研げるように練習する方が良いですね。
 
あ、そうだ。片手剣というのははじめから切れ味に上方補正がかかっています。ですんで片手剣の緑ゲージなら斬れたのに双剣の緑ゲージが弾かれた、なんてこともあります。片手剣以外も使っていこう、という方はその点覚えておく方が良いでしょう。 
 


村☆2 猪突猛進!ドスファンゴ
 

成功状態:ドスファンゴ1頭の狩猟
依頼主:悩む父親
依頼内容:
息子が、ハンターになりたいと無謀にも大猪に挑みましてね。当然返り討ちにあったんですが、どうしても悔しいらしくて…。
雪山の大猪を狩ってください!

ドスギアノスを突破しまして☆2が開放されましたらこのドスファンゴをやってみましょう。上のドスギアノス戦で学んだことのちょっとした応用にちょうど良い相手です。
 
初クエストの際は7番ムービースタートでそれまで動きません。2回目以降は6・7・8を巡回するのはドスギアノスに同じ。
このクエストはどのエリアも邪魔になる雑魚モンスターはいないので、どこで戦闘開始でも良いです。 
 

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このくらいの距離を保つ
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上で向いた方へ走っている

まず、やたらドスファンゴに轢かれてしまう、という方は、斬りつける前によくその動きを観察してみるのが良いでしょう。
左写真のような位置(距離)でドスファンゴが突進後振り返るのをまず良く見ます。そしてその後の突進を見ると、振り返り終わった時の体の向きにまっすぐ突進しているのが分かると思います。
 
つまりドスファンゴはこちらを追いかけて突進しているわけではないのですね。振り返り動作の際にわざとこちらの位置から微妙に角度をとっているために、あたかもこちらが避けていく方へ突進しているように見えているだけです。

また、写真より距離が離れてきますと、ドスファンゴが足摺を始めて、突進スタートまでその方向をこちらの位置を追う様に変えてくる、という面倒な状態になります。こうなったら逆に一気に距離をとって、ドスファンゴが走り出してから左右へ躱せるところまで離れます。
 
ということで、まずは武器を出さずにドスファンゴの振り返りからの突進方向を見極められるようになるまでは回りをうろちょろしてみましょう。
いけね、オトモのこと忘れてました。上のドスギアノスもそうですが、きちんとした課題に取り組むつもりのクエではしばらくオトモは待機させておきましょう。モンスターのターゲットがオトモか自分か、という分散が起こると、この段階では混乱します。

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斜めからジャンプ斬り
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斬り上げ
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斬り下ろし
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横斬り

さて、動きが見えましたら攻撃。
ここでは先のドスギアノス時のコンボにプラスαで、ちょっとのばしてみましょう。
すなわち
 
・ジャンプ(抜刀)斬り→斬り上げ→斬り下ろし→横斬り ないし頃合いを見て回転斬りへ派生
 
という感じです。回転斬りへの派生はできたらで、まずは横斬りまでが入ったら良いでしょう。きちんとやるとドスファンゴはあさっての方へ走っていくので回避の必要はありません。
切り込み方はドスギアノスに同じく、顔の後ろへ避正斜撃に。
 
ここで先にちょっと書いた「削り斬り」についてもう少し詳しく書いておきます。削り斬りとはその名の通り、初撃のジャンプ斬りで相手の側面を削ぐように斬る斬り方のことです。別段ゲーム的なヒット属性としてそういうのがあるわけではなく、単に見た目が、ということですが。
この斬り方の感覚が重要なのは、このあとずっと、まさに最後の最後までこの要領で斬り込んでいくから、ということだからです。今は小さい相手の体全体についてですが、行く行くリオレイアの脚やディアブロスの脚に、この感覚で斬り込んでいくことになります。
 
これは「軸をずらす」というこのゲーム中でもっとも重要な攻防の感覚につながることでして、その辺り詳しくはクック先生に譲りますが、その感覚を「体で覚える」もっともダイレクトな一手がこの削り斬りにあると思うのです。軸をずらす=削り斬り「ではない」のですが、頭で考えるより先に軸をずらしていくために、初心のうちにこの「削り斬り」を多用しておくと良い、ということです。削り斬りで入るような位置関係じゃなくちゃ気持ち悪くて近づけないっ!くらいの感覚になるのが良いのです。
 
ドスファンゴにおけるダイレクトな課題はこれだけです。避正斜撃で斬り込める感覚が確立すれば、攻撃を受けることはなくなるでしょう。
あ、ただドスファンゴがその場でブキー!と暴れだしたら要注意。一見斬り放題に見えますが、いきなり牙の突き上げを食らったりするのでダメージでかいです。これはスルーして、再度突進を連発しだすのを待ちましょう。
 
といった感じの片手剣の基礎編でした。
くそなげー、アフォかっ!とお思いかもですが、これでも一度にあれこれ言ったら…という感じで削って削ってこのくらいです。
無論村クエのこの辺りを突破するのにここまでめんどくさいことを考える必要はないのですが、どのみちいずれ取り組まなければならなくなることなのです。
 
これは重要なことですが、その基礎の詳細が必要になる「壁」にぶち当たり、「その壁」でそれを検討しようとするから挫折しちゃうのです。逃げ回るだけでオッカネー相手(だからこそ壁なんですが)に、ここに述べたような七面倒くさいことを見て取ろうとしてもそりゃ無茶です。
もとよりゲームの得意な方達はそれをやっちゃうので、皆それに習いがちですが、中の人の見るところモンハンで最終ステージソロを普通にやるハンターなんて下手したらソフトの売れた数の1割です。ここで良く「人を選ぶ」という言い方がされますが、それは間違いです。
 
少し上達を志向するポイントを前倒ししてみましょう。それだけでずっと遠くへ手がとどきます。

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